「今、世界は正念場にある」 元首脳や国連元トップが国際秩序を議論

シンポジウムであいさつする岸田文雄前首相=2025年5月15日午後5時12分、東京都渋谷区、長島一浩撮影  元首脳や国連元トップらが参加した公開シンポジウム「今こそ問われる世界的連帯」(言論NPOなど主催)が15日、国連 [...] The post 「今、世界は正念場にある」 元首脳や国連元トップが国際秩序を議論 appeared first on Japan Today.

「今、世界は正念場にある」 元首脳や国連元トップが国際秩序を議論
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シンポジウムであいさつする岸田文雄前首相=2025年5月15日午後5時12分、東京都渋谷区、長島一浩撮影
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 元首脳や国連元トップらが参加した公開シンポジウム「今こそ問われる世界的連帯」(言論NPOなど主催)が15日、国連大学(東京・渋谷)で開催された。トランプ米政権の米国第一主義や、ロシアによるウクライナ侵攻で国際秩序が揺れるなか、どのような対応をすべきかが議論された。

 冒頭にあいさつした岸田文雄前首相は、「自国の利益だけで行動することは、国際政治の根幹を壊す。まさに今、世界は正念場にある」と述べ、自国第一主義的な動きが広がることへの危機感を表明した。

 ウクライナ侵攻を続けるロシアが「核の脅し」を利用し、ともに核保有国のインドとパキスタンの緊張が高まったことなども話題に上がった。

  • 【そもそも解説】インドとパキスタンの対立なぜ続く? 両国の主張は

 コロンビア内戦の和平合意を進め、ノーベル平和賞を受賞したサントス元大統領は「非常に深刻な事態で、核戦争のリスクが高まっている。世界全体で、共通の解決策を模索していく必要がある」と訴えた。

 国連の潘基文(パンギムン)・前事務総長は、国連が期待される形で機能していないことを指摘。その上で、「政治指導者たちが互いに対話をしていない。多くの指導者が、地域のリーダーになってしまっている」と述べ、各国の首脳がグローバルな視野で問題解決に取り組むことの重要性に言及した。

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