月面原子炉、NASAが前倒し指示 2029年稼働に懐疑的な声も

「核分裂表面発電プロジェクト」のコンセプト画像=NASAのホームページから  米航空宇宙局(NASA)が、2030年代前半を想定していた月面での原子炉建設計画を前倒しする。中国とロシアが進める計画を意識し、29年末には稼 [...] The post 月面原子炉、NASAが前倒し指示 2029年稼働に懐疑的な声も appeared first on Japan Today.

月面原子炉、NASAが前倒し指示 2029年稼働に懐疑的な声も
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「核分裂表面発電プロジェクト」のコンセプト画像=NASAのホームページから

 米航空宇宙局(NASA)が、2030年代前半を想定していた月面での原子炉建設計画を前倒しする。中国とロシアが進める計画を意識し、29年末には稼働できるよう指示した。しかし、技術的には課題が多く、無理な前倒しがNASAの他の事業へ悪影響が及ぶことを懸念する声もある。

 「月面に基地を建設するためにはエネルギーが必要で、主要な立地では太陽光発電を活用するが、核分裂技術が極めて重要になる」

地球の原子炉の1万分の1の出力

 NASAのダフィー暫定長官は5日の会見でこう述べた。米政治専門サイト・ポリティコが4日に、ダフィー氏がNASAの月面原子炉計画を前倒しするよう指示したとの報道を認めた形だ。火星進出を目指す上でも不可欠なものだとも強調した。

 NASAが明らかにした4日付の指示書によると、月面原子炉の条件として、最低100キロワットの出力▽最大積載15トンの着陸船で運ぶ▽29年末までに稼働準備が整う――ものを求めている。

 NASAはこれまでに「30…

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