空洞のない「湯のみ」 立体と平面が融合するピクチャレスクな陶芸
上出惠悟「静物」(2019年)=個人蔵 ピクチャレスクな陶芸、とはいかなるものか。東京・パナソニック汐留美術館で開催中の展覧会では、やきものの色や質感といった「絵画的な」要素に着目。立体と平面が融合した表現の妙が際立つ [...] The post 空洞のない「湯のみ」 立体と平面が融合するピクチャレスクな陶芸 appeared first on Japan Today.

ピクチャレスクな陶芸、とはいかなるものか。東京・パナソニック汐留美術館で開催中の展覧会では、やきものの色や質感といった「絵画的な」要素に着目。立体と平面が融合した表現の妙が際立つ。
「最近、陶芸教育を受けた方が異分野とコラボレーションしたり、陶芸をやっていなかった方が作陶したりと、ある種の越境を目の当たりにすることが増えている」と同館の川北裕子学芸員。陶芸と絵画を併せて展示することで、産地や技法を中心に語られがちな近現代陶芸史に新たな視点を加えたいのだと話す。
たとえば、森陶岳(とうがく)が河川工事現場の土で焼いたつぼの肌は、絵の具を荒々しく重ねたルオーの油彩画のよう。
空間に屹立(きつりつ)する…
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