片側空けず2列で乗りたくなるエスカレーター 心理学「ナッジ」活用
大阪メトロ夢洲駅の新型エスカレーターに並んで乗る乗客たち=2025年5月13日午後、大阪市此花区、大山貴世撮影 大阪・関西万博最寄りの夢洲駅に、「片側空け」を防止するエスカレーターが登場した。先を急いで歩く人のために、 [...] The post 片側空けず2列で乗りたくなるエスカレーター 心理学「ナッジ」活用 appeared first on Japan Today.

大阪・関西万博最寄りの夢洲駅に、「片側空け」を防止するエスカレーターが登場した。先を急いで歩く人のために、片側を空けるのがマナーとされてきた。だが、このエスカレーターは、乗り口の足元に緑色のライトを二つ並べるなどして、片側を空けずに2列で並んで乗ることを促す。心理学の「ナッジ」(背中を押す)を利用した混雑緩和策だ。片側を空ける文化は、日本では大阪で最初に生まれたとされる。55年ぶりに大阪で開かれる万博で、マナーは変わるか。
大阪メトロ夢洲駅(大阪市此花区)のホーム中央付近には、改札階につながるエスカレーターが3台並び、上りの1~2台の足元では緑色のLEDがピカピカ光っている。
【動画】大阪メトロ・夢洲駅に設置された、片側乗りを防ぎ両側乗りを促すエスカレーター=大山貴世撮影
日立製作所と日立ビルシステムが開発した。緑の光には、「ナッジ」の考え方を用いた、片側空けを防ぐための工夫が凝らされている。
大阪大の大竹文雄特任教授(行動経済学)によると、ナッジは「ひじでそっと後押しをする」という英語がもとで、人の行動を自然に変える情報提供の方法を指す。例えば、コンビニのレジの前の足跡マークは、足跡の上に乗りたい心理を利用して自然に間隔を空けて並ぶよう促し、ナッジが活用されている。
緑に光るエスカレーター、その理由
夢洲駅のエスカレーターには、三つの工夫が導入されている。
一つ目は、エスカレーターの…
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