気候危機訴える名画襲撃は「表現の自由」 活動家に無罪 パリ裁判所

パリのオルセー美術館で2024年6月1日、モネの絵画にポスターを貼りつけて環境保護を訴える女性=環境保護団体「リポスト・アリモンテール」のX(旧ツイッター)から  環境保護を訴えるためにパリのオルセー美術館で印象派の巨匠 [...] The post 気候危機訴える名画襲撃は「表現の自由」 活動家に無罪 パリ裁判所 appeared first on Japan Today.

気候危機訴える名画襲撃は「表現の自由」 活動家に無罪 パリ裁判所
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パリのオルセー美術館で2024年6月1日、モネの絵画にポスターを貼りつけて環境保護を訴える女性=環境保護団体「リポスト・アリモンテール」のX(旧ツイッター)から

 環境保護を訴えるためにパリのオルセー美術館で印象派の巨匠モネの絵画にポスターを貼りつけて損害を与えた罪に問われた活動家の被告に対して、パリの裁判所は21日、無罪を言い渡した。著名な芸術作品を狙った抗議行動が表現の自由を行使する行為に当たると判断した。

 被告の女性は「持続可能な食料への権利」を訴える環境保護団体のメンバーで、昨年6月1日にオルセー美術館に展示されていたモネの絵画「ひなげし」の上にポスターを貼りつけた。このポスターは、気候変動への無策によって平均気温が4度上昇した2100年の世界にモネが生きていれば描いたであろう風景を想像したものだという。

 女性に対する公判は、報道や表現の自由をめぐる事件を取り扱う法廷で審理されてきた。裁判所は21日の判決公判で、女性の抗議行動が表現の自由の行使に当たると判断。ガラスで保護されていた絵画に損害が生じていないことから、有罪判決を下すことは、表現の自由に対する「不当な干渉」に当たるとして無罪を言い渡した。

 被告の弁護士のイブ・パトゥ…

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