能代松陽が八回勝ち越し、12大会ぶり2度目の優勝 明桜は14残塁
能代松陽は一回、能登の左犠飛で三塁から鈴木が生還=2025年5月26日午前10時12分、こまち、隈部康弘撮影 第73回春季東北地区高校野球秋田県大会は26日、秋田市のこまちスタジアムで雨で順延となった決勝が行われ、能代 [...] The post 能代松陽が八回勝ち越し、12大会ぶり2度目の優勝 明桜は14残塁 appeared first on Japan Today.

第73回春季東北地区高校野球秋田県大会は26日、秋田市のこまちスタジアムで雨で順延となった決勝が行われ、能代松陽が明桜を3―2で破って12大会ぶり2度目の優勝を果たした。明桜の3連覇はならなかった。
能代松陽は八回無死満塁、奈良将英選手の左犠飛で勝ち越し。左腕の小森大志選手が二回からのロングリリーフで好投した。明桜は計14残塁と決定打が出なかった。
今大会で8強入りした両校と秋田西、秋田南、大館鳳鳴、金足農、横手、鹿角が夏の第107回全国選手権秋田大会のシード権を得た。
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能代松陽には、優勝という目標のほかに、闘志をかきたてるものがあった。主将の菊地瑛太選手(3年)の戦線離脱だ。3番打者で一目置かれる大黒柱は、3回戦で右肩を痛めていた。
試合に出られない主将のためにも、という思いやりだけではない。「周りからキャプテンに頼りすぎだと言われてきた。だから意地でも勝ちたかった」。一回を終えてマウンドを引き継いだ小森大志選手(3年)は、こう胸の内を明かした。
二回こそ1死二、三塁から遊ゴロで同点とされた。だが、以降は7安打を喫しながら丁寧な投球で追加点を許さない。
八回が象徴的だった。2連打とバックの失策で2死満塁。4番打者を迎え、「打ち気にはやっている」と見た。ボール球になる変化球で三ゴロを打たせ、切り抜けた。
その裏、主将に代わって3番に入っていた奈良将英選手(3年)の決勝左犠飛が舞い上がった。
伊東裕監督は選手たちに語りかけていた。頼りになる主将から「チームが『自立』する最高のチャンスだよ」と。競り合いの中、たくましさを増してつかんだ、価値ある栄冠だった。
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