第一志望じゃない大学へ 投げやりな私を変えた教授の言葉から13年

大学の事務窓口で受け取った学位記(画像の一部を加工しています)=まる子さん提供  まる子さんが大学を卒業したのは、入学から13年後だった。  高校を卒業して18歳で入り、22歳の時にいったん退学。  働きながら29歳で復 [...] The post 第一志望じゃない大学へ 投げやりな私を変えた教授の言葉から13年 appeared first on Japan Today.

第一志望じゃない大学へ 投げやりな私を変えた教授の言葉から13年
写真・図版
大学の事務窓口で受け取った学位記(画像の一部を加工しています)=まる子さん提供

 まる子さんが大学を卒業したのは、入学から13年後だった。

 高校を卒業して18歳で入り、22歳の時にいったん退学。

 働きながら29歳で復学し、31歳で卒業した。

 今では思い入れのある大学だが、18歳の時は嫌々ながらの入学だった。

 「あなたは毎年冬に体調を崩すほど体が弱いんだから、受験しないで指定校推薦で行きなさい」

 親からそう言われて選んだ学校だったからだ。

 志望する大学を受験したいと懇願したが、却下された。

 指定校推薦枠に自分が行きたい大学はなく、「滑り止め」で受けるような学校しかなかった。

 これから一生背負っていくであろう卒業大学の名前。

 「行きたい大学を受験して玉砕した方が、まだ諦めもつくのに……」

 そんな思いを抱えたまま選んだ進学先だった。

 適当に買いそろえたスーツで向かった入学式。

 途中でストッキングが伝線したが、そのまま出席した。

 誰にも話しかけず、友達を作る気もなかった。

 後日あった入学ガイダンスも、「ダルいな」と思いながら参加。

 学部長を務める教授のあいさつが始まると、「早く終わんないかな」。

 開口一番の「入学おめでとう」の言葉には、「もう、そういうのいいって」。

 だが、「おめでとう」に続いて発せられた言葉を聞いて、学生たちが一斉に顔を上げた。

 「そう言いたいところだけれ…

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