「目背けたくなるけど」安田章大さんが届けたい日常の〝火垂るの墓〟

Netflix国内版で7月15日から配信されるジブリ映画「火垂るの墓」で、視覚障害者ら向けの音声ガイド「オーディオ・ディスクリプション」を担当するSUPER EIGHTの安田章大さん=小川尭洋撮影(予告編映像=(C)野坂 [...] The post 「目背けたくなるけど」安田章大さんが届けたい日常の〝火垂るの墓〟 appeared first on Japan Today.

「目背けたくなるけど」安田章大さんが届けたい日常の〝火垂るの墓〟

Netflix国内版で7月15日から配信されるジブリ映画「火垂るの墓」で、視覚障害者ら向けの音声ガイド「オーディオ・ディスクリプション」を担当するSUPER EIGHTの安田章大さん=小川尭洋撮影(予告編映像=(C)野坂昭如/新潮社, 1988)

 戦後80年の今夏、ネットフリックス国内版で配信されるアニメ映画「火垂るの墓」では、アイドルグループSUPER EIGHT(スーパーエイト)の安田章大さん(40)が、視覚障害者ら向けの音声ガイド「オーディオ・ディスクリプション」(AD)を担当します。視覚が不自由になった友人との交流、自身も抱える視覚をめぐる後遺症との闘い……。そんな安田さんが、音声ガイドに託す思いとは。

 ――「火垂るの墓」の舞台、兵庫県西宮市のすぐ隣の尼崎市出身。安田さんにとって、どのような作品でしょうか。

 もちろん僕は戦時中の西宮を知らないのですが、「地元でこんなことが起きていたんだ」と、とても近しく感じるものがある。距離的にはすごく近いのに、心理的にはどこか遠い。そんな中間地点にいる気がします。

写真・図版
スタジオジブリの映画「火垂るの墓」で、空襲におびえる清太と節子 (C)野坂昭如/新潮社, 1988

 小学生時代、海外の旅行先でウイルスに感染し、失明した友人がいました。登下校や校内の移動でその子の腕を引いて歩いたり、点字を一緒に覚えたり、1年以上、そばにいました。同じころ、地元の公民館で見たのが「火垂るの墓」でした。今回、ADの収録をしながら鮮明に思い出しました。「そういえばそうやったなあ」って。

小学校時代から30年後、音声ガイド担当として再会した「火垂るの墓」。
インタビューの後半は、空襲シーンの音声を収録した時に驚いたことや、家を飛び出した清太の行動への賛否などについて。率直な思いを語ってくれました。

 30年あまりを経て、ADと…

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