東大の中西友子さんがスウェーデンの科学賞受賞 放射線使い植物研究

東京大の中西友子特任教授(75)が、スウェーデンのイエーテボリ・リーゼ・マイトナー賞を18日、受賞する。植物の生理機能を即時に可視化する方法を開発、原発事故による環境影響の評価に応用した業績が評価された。
中西さんは、放射性同位元素と放射線を使って、分析システムを開発。植物内の水循環や根の活動を可視化してきた。空気中からとりこんだ二酸化炭素を構成する炭素が、植物の組織を作る仕組みも調べた。
2011年の東京電力福島第一原発事故後は、拡散した放射性物質を追跡するため、東京大で調査グループを作りリーダーをつとめた。10年以上にわたり、土壌や農作物への影響を調べた成果を、国際的に発信してきた。
「放射線科学と植物生理学の融合分野で研究してきたことが物理学者に評価されてうれしい」と中西さんは話す。
この賞は、核分裂の発見に貢…
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