「勝利の邪魔は許さない」213勝投手の夫が変わった日 遺志継ぐ妻
野球をして遊ぶ子どもたちを見つめる北別府広美さん(左)=2025年2月19日、広島市東区の「広島修道院」、上田潤撮影 プロ野球の投手として213勝。入団3年目から11年連続で2桁勝利を挙げた夫。磨き上げた抜群の制球力は [...] The post 「勝利の邪魔は許さない」213勝投手の夫が変わった日 遺志継ぐ妻 appeared first on Japan Today.

プロ野球の投手として213勝。入団3年目から11年連続で2桁勝利を挙げた夫。磨き上げた抜群の制球力は「精密機械」と言われた。
そんな夫は家でいつもピリピリしていた。近寄りがたい雰囲気をまとい、「勝つことを邪魔するものは何であっても許さない」。そう口にすることもあった。
子どもが幼い頃、泣き声を聞かさないよう常に神経をとがらせた。
試合で登板する日の直前は、とくに気を遣った。子どもがぐずり始めると、離れた部屋であやした。子どもを車に乗せて近所を回り、寝かしつけたこともある。夫の見えないところで、幼い娘とふたりで「あっかんべー」と舌を出したこともあった。
「ごめんね、じゃないよ」妻は抱きしめた
1994年の引退から18年後、3度の日本一に貢献した功績などがたたえられ、夫は野球殿堂入りを果たした。表彰レリーフが野球殿堂博物館に飾られた。
「これからは人の役に立つ人…
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