ネパール暴動で立ち往生、旅行者が見た「別世界」 観光ツアー中止も

「世界の屋根」とも呼ばれるヒマラヤ山脈がそびえ、仏教寺院が立ち並ぶネパールには、日本から年間2万人超の旅行者が訪れる。9月下旬からは最大の祭り「ダサイン」が始まり、雨が少ない観光のベストシーズンに入る。その矢先に起きたのが、SNS規制への反発をきっかけとした若者中心のデモや暴動だった。
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首都カトマンズ近郊で旅行業を営む宮原ソニアさん(43)は8日夕、抗議デモの拡大を受けて事務所を閉めた。従業員を帰し、自宅にとどまるよう指示した。
9日夕には消防車のサイレンがひときわ大きく響いた。窓から市街地を眺めるとメディア企業の大型ビルが炎に包まれていた。
同時に宮原さんは日本人旅行者の安否を気にしていた。顧客でもある写真家の佐藤重雄さん(70)=群馬県=が、中部のランタン国立公園で高山植物の撮影を終え、首都に戻ろうとしていた。
日本人渡航者、デモに鉢合わせ
宮原さんの夫が車で迎えに行…
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