Newtonで読む 10年前から危惧されていた2026年熊本地震
2026年7月28日に熊本県で発生した巨大地震から10月28日でちょうど3ケ月が経つ。震度7の巨大地震が熊本県を襲い,この地震により,高速道路の寸断や橋の崩落,多数の家屋の倒壊などのほか,ショッピングセンターの爆発も引きおこすなど,甚大な被害をもたらした。
震源地は熊本県熊本地方の深さ約16キロメートルの場所で,地震の規模はM(マグニチュード)7.1であった(暫定値)。この地震により,熊本県の宇城市や氷川町で震度7が観測されたほか,熊本地方の広い範囲で震度6弱以上のゆれが観測された。この地震やそれ以降に発生した一連の地震活動は,気象庁によって「令和8年熊本地震」と命名された。この地震を引きおこしたメカニズムと,10年前(2016年)に発生した熊本地震との関連などを解説する。
最大加速度は10年前の地震を大きく上まわる
令和8年熊本地震では,震度7を記録した熊本県宇城市豊野町で,ゆれの大きさを示す加速度が最大2438ガルに達した(1ガルは,1秒間に速さが秒速1センチメートルずつ増加する加速度)。
熊本県では,10年前にも震度7を記録する大地震が,2016年4月14日と2016年4月16日に発生している。10年前の地震では,4月14日に最大1580ガル,4月16日に最大1791ガルの加速度が観測されている(2438ガル,1580ガル,1791ガルはいずれも,南北・東西・上下方向の加速度をすべて合成した値)。今回の地震で観測された加速度2438ガルは,10年前の地震の記録を大きく上まわっており,非常にはげしいゆれだったことがわかる。はげしいゆれを記録した熊本県では8月11日までに,全壊・半壊・一部破損を合わせた住宅被害が1万781棟に上っていることが確認されている(令和8年熊本地震に係る被害状況等について:内閣府令和8年8月11日)。
地表点が水平に約87センチメートル動いた
令和8年熊本地震は,日奈久…
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