100歳まで生きたい? 専門家が実践する終活ならぬ「完活」とは
子どものころ、「長生き」に憧れた。テレビに映るご長寿さんを見ては、「私も100歳まで生きたい」と願った。しかし最近は、友人からも「あんまり長生きはしたくない」という声を聞く。「長生きリスク」なんて言葉もある。寂しく思う一方、自分自身も老いた先の不安は尽きず……。心置きなく「長生きしたい」と言えるための心構えとは。セカンドライフや人生設計に詳しい、ファイナンシャルプランナー(FP)、生活経済ジャーナリストのいちのせかつみさん(67)に聞くと、「終活」ならぬ「完活」の言葉が返ってきた。

「100歳まで」1割も手が挙がらず
――最近周囲で「長生きしたい」という人が少なくなった気がします。
講演会で「100歳まで生きたいですか?」と聞くと、1割も手が挙がらないですね。100歳の自分にいいイメージが浮かばないからでしょう。病気で寝たきりかも、家族や友達もいなくてひとりぼっちかも、お金もなくなっているかも……と考えて、長生きしなくてもいいと考える方が多いように感じます。
――いちのせさんは100歳まで生きたいですか?
生きたいです。生きられるなら200歳まで生きたい。
――そう言える秘訣(ひけつ)は。
100歳のときの目標を作ることだと思います。その目標に向かって、健康でいるため、生きがいを持ち続けるため、今から何をすればいいか考えながら過ごすと、人生に張り合いが生まれます。
――体が動かなくなっていく心配もあります。
生きがいを持ち続けるために、必ずしも自分が動かなくてもいいと思うんです。たとえば、自分が続けてきたことを次の世代が受け継いでいってくれるというのもうれしいですよ。いろんな人生の目標がありうると思います。

老後は何歳から?
――「長生きリスク」という言葉も最近よく聞きます。
言葉自体は昔からあって、ある意味、保険を売るための言葉という側面もあるんですね。長生きでお金がなくなったら大変ですよね、だから備えましょう、と。
ただ、面白いと思うのが、老後って何歳からだと思います?
――65歳以上とかでしょうか。
僕はいま67歳ですが、全然老後と思っていないんです。70歳の方に聞いても「まだまだ先です」と言う。80歳も「そろそろ老後のこと考えなあかんなぁ」って言うんですよ。
老後は常に先にある。長生きリスクも同じで、将来起こるかもしれないリスクに備えて、お金を使わないまま死んでいく方は多いです。
24時間の時間割、書けない人も‥
――とはいえ、老後の資金は心配です。
どんな暮らしをするかによって、必要な金額は変わってきます。だからまずは「何をしたいか」を考えないといけない。どんな生活がしたくて、そのためにはいくら必要なのか。その具体的なイメージがないと、日本人は死ぬまでため込んでしまいがち。
定年を控えた人向けにセミナ…
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