第4回心が震えた「本物体験」 ロケットと一緒に成長 15歳で宇宙の町へ

写真・図版
手作りロケットを持つ渡部拓宙さん=和歌山県立串本古座高校

 和歌山県立串本古座高校(和歌山県串本町)の宇宙探究コース3年、渡部拓宙(たくひろ)さん(18)が見つめる大きなモニター画面に、台風の雲の画像が浮かび上がった。学校の屋上に設置されたパラボラアンテナで人工衛星から受信したデータだ。

 宇宙について学びたい――。15歳で千葉市の実家を離れ、2024年に新しくできた宇宙探究コースの1期生となった。

 授業でモデルロケットを製作した。重心をうまく取るためには、物理など幅広い知識が必要だ。

 パラシュートが開かない。基板の電源がつかない。何度も失敗した。重りをつけてみよう。翼の角度を変えてみよう。原因を考えて、試行錯誤を繰り返して、少しずつ改良を重ねてきた。

 15歳で親元を離れ、未知の学びに向かう子どもたちがいます。なぜ挑戦することになったのか。新天地での学び、涙、その先に描く未来とは? それぞれの子どもたちの「選択」に迫り、学ぶ意味を考えます。

  • 【連載】15の選択 学びたい場所へ

 宇宙関連技術を競う高校生の競技会「宇宙甲子園」には、空き缶サイズの模擬衛星をロケットなどで打ち上げる「缶サット部門」で出場。

 自分たちで模擬的な人工衛星を作って、うまくデータが取れたときには苦労が報われた気持ちがして、とてもうれしかった。「ロケットと一緒に、成長してきたと思う」

 同じコースで学ぶ1期生の3…

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