核戦争の影響を調べる国連専門家パネル、長崎の被爆医師朝長さん選出
国連のグテーレス事務総長は、核戦争が起きた場合の影響について調べる、独立した科学専門家パネルの委員21人を任命したと明らかにした。日本からは、長崎の被爆者で、長崎原爆病院名誉院長の朝長(ともなが)万左男(まさお)さん( [...] The post 核戦争の影響を調べる国連専門家パネル、長崎の被爆医師朝長さん選出 appeared first on Japan Today.

国連のグテーレス事務総長は、核戦争が起きた場合の影響について調べる、独立した科学専門家パネルの委員21人を任命したと明らかにした。日本からは、長崎の被爆者で、長崎原爆病院名誉院長の朝長(ともなが)万左男(まさお)さん(82)が選ばれた。白血病研究や被爆者医療に取り組んできた。発表は17日付。
専門家パネルの設置は昨年12月に採択された国連総会決議を受けたもの。国連によると、専門家パネルは、公衆衛生や生態系、農業、世界的な社会経済システムなど、様々な分野に核戦争が及ぼしうる影響を研究する。「核戦争のリスクが冷戦以来、最も高まっていることに対する対応」としている。
委員21人はそれぞれの専門性や国連の関係機関からの推薦を元に選ばれたという。
専門家パネルは9月に最初の会合を開き、2027年の国連総会に最終報告書を提出する。
長崎市生まれの朝長さんは2歳のときに被爆。長崎大医学部を卒業し、血液内科医になった。今回の任命について、「原爆の研究者として選ばれたのは光栄に思う。広島、長崎は、実在の都市に対する直接の核兵器使用の事例で、トータルの核兵器の影響を知っているのは日本の研究者たち。長崎と広島の体験を80年の経過を含めて話したい。核戦争が起こるとどうなるか科学的に明らかにする必要があり、関わりたいと思っている」と語った。
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