バチカンを切り捨てたロシア ウクライナ問題の背景に複雑な宗教事情
ロシアから見える世界 みなさん、こんにちは。前回のニュースレター配信以降、ロシアとウクライナによる今年2回目の直接協議や、ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の電話協議といった動きがありました。しかし、前回指摘した [...] The post バチカンを切り捨てたロシア ウクライナ問題の背景に複雑な宗教事情 appeared first on Japan Today.

みなさん、こんにちは。前回のニュースレター配信以降、ロシアとウクライナによる今年2回目の直接協議や、ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の電話協議といった動きがありました。しかし、前回指摘した大きな構図に変わりはありません。プーチン氏はウクライナ攻撃をやめるつもりはなく、トランプ氏は本気で止める気がない、ということです。
そこで今回は、あまり取り上げられることがない、ロシアとウクライナの対立の背景に横たわる問題を取り上げたいと思います。
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ただ本題に移る前に、この間のできごとを簡単におさらいしましょう。
6月2日、トルコのイスタンブールで、ロシアとウクライナの代表団による今年2回目となる直接協議が開かれました。ここでは、双方が作成した、和平に向けた今後の段取りをまとめた「覚書」の案を交換しました。
ロシア側は、ウクライナ側が求める即時停戦を拒否。最終的な解決のためには、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの東部・南部4州からウクライナ軍が完全に撤退する必要があると主張しました。さらに、この4州とロシアが占領しているクリミア半島がロシアに帰属することの国際的な承認や、ウクライナの軍備の制限、外国からの軍事支援の禁止、民族主義的な組織や政党の解散などを求めました。
「民族主義的な組織や政党」…
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