北九州市議選に永田町の熱視線 党首ら続々「参院選へうねり作る」

野党党首の演説を聴こうと集まった有権者ら=2025年1月18日午後1時40分、北九州市小倉北区、伊藤未来撮影  石破政権下で初の指定市議選となり、各党が夏の参院選の前哨戦と位置づける北九州市議選(定数57)で、各党党首ら [...] The post 北九州市議選に永田町の熱視線 党首ら続々「参院選へうねり作る」 appeared first on Japan Today.

北九州市議選に永田町の熱視線 党首ら続々「参院選へうねり作る」
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野党党首の演説を聴こうと集まった有権者ら=2025年1月18日午後1時40分、北九州市小倉北区、伊藤未来撮影
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 石破政権下で初の指定市議選となり、各党が夏の参院選の前哨戦と位置づける北九州市議選(定数57)で、各党党首らが続々と応援に入っている。4年に1度、年始めにある同市議選は、その年の自民党の勢いを占う選挙にもなってきたが、裏金問題の逆風がなお続いている。

 同市議選では、内閣支持率19%と低迷する麻生政権下であった2009年は現職3人が落選。同年、自民は政権を失った。菅政権のコロナ政策が不評だった21年も「北九州のドン」と称され11選をめざしたベテランら現職6人が落選。同年10月、菅内閣は総辞職した。「いつもリトマス試験紙みたいな選挙になる」と自民市議はぼやく。

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 攻勢をかけるのは立憲民主党だ。野田佳彦代表は告示前の10、11日に党公認の全9陣営を一気に回り、「参院選へ北九州からうねりを作りたい」と訴えた。「異例中の異例」(関係者)の日程だったといい、報道陣には「北九州は九州で2番目に大きな都市。大きな影響が九州、あるいは日本にある」と語った。

 現有8議席から1増をめざす共産党も、田村智子委員長が18日に市内を回った。「自公の古い政治を終わらせよう」と訴え、報道陣には「自民党に厳しい市議選と聞く。この流れを作って参院選を迎えたい」と話した。告示前にも駆けつけた小池晃書記局長は、2度目の応援も予定している。

 19日には、公明党の斉藤鉄夫代表、国民民主党の浜口誠政調会長、維新の藤田文武前幹事長らが続々と応援に入った。維新は25日に前原誠司共同代表らの応援も予定する。

 8議席減の大敗となった昨秋の衆院選後に代表に就任した公明党の斉藤氏にとって、北九州入りは2度目。「北九州市議選こそが、党再生のスタートだ」と力を込めた。投開票日前日までにもう一度応援に入り、てこ入れするという。目標は市議会第2の勢力となっている13議席の維持だ。党県本部幹部も「九州中から応援を集め、衆院選の悔しさをぶつけるつもりでやる」と意気込む。

 攻勢を受ける自民党市議の顔色は厳しい。今回は18人が立候補し、第2会派の公明党の13人を上回り、議長を出せる最大会派の維持などを狙うが、「昨秋の衆院選と同様、裏金問題の逆風が続いている」と一人は明かす。

 23日には小渕優子組織運動本部長が応援に入るが、石破茂首相の応援を求める声は少ない。総裁選で石破氏を支持した北九州市議の一人は、「もう少し違う面を見せてくれるかと思っていたのだが」と語る。

 北九州市議選は26日投開票。参政党公認、諸派、無所属を含めた96人が立候補している。

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