全国インフル感染者、2週連続で減少　春先にかけ「B型」流行に注意

　厚生労働省は1月31日、全国に約5千ある定点医療機関から報告された20～26日のインフルエンザの新規感染者数が5万4594人で、定点あたり11.06人だったと発表した。前週の18.38人の0.6倍で、2週連続で減少した。

　定点あたりの感染者数が最も多かった都道府県は山形で25.31人。次いで新潟20.62人、石川19.15人。全都道府県で前週から減少した。

　入院患者数は1308人で、前週の2708人から1400人減少。集中治療室（ICU）の入院者数は52人で、前週から70人減った。学級閉鎖は前週から104件増えて1196件だった。

　厚労省によると、20～26日の定点医療機関での新型コロナウイルスの新規感染者数は2万9920人で、定点あたり6.06人。前週の5.62人の1.08倍だった。昨年の同時期は14.93人だった。

　都道府県別の最多は徳島で9.59人で、福島9.51人、宮城9.23人と続く。入院患者数は2205人で、前週の2616人から411人減少。ICUに入った患者は92人で、前週から18人減った。

　日本感染症学会は29日、提言を公表し、A型のインフルエンザの流行はピークを過ぎたものの、例年冬の終わりから春先にかけて流行するB型への注意を呼びかけ。新型コロナも冬の流行期にあり、インフルエンザの流行と重なって医療機関が逼迫（ひっぱく）することへの懸念を示した。

■定点あたりの新型コロナウイ…