「責任は社会にもある」東京で内密出産導入に踏み切った院長の思い
賛育会病院の賀藤均院長=東京都墨田区、佐野楓撮影 東京都墨田区の賛育会病院は3月31日、同日から担当者にのみ身元を明かす「内密出産」、親が育てられない子を匿名で預かる「いのちのバスケット」に取り組む考えを明らかにした。 [...] The post 「責任は社会にもある」東京で内密出産導入に踏み切った院長の思い appeared first on Japan Today.

東京都墨田区の賛育会病院は3月31日、同日から担当者にのみ身元を明かす「内密出産」、親が育てられない子を匿名で預かる「いのちのバスケット」に取り組む考えを明らかにした。導入にいたった背景や理由は。賀藤均院長に思いを聞いた。
――なぜ導入を?
熊本市の慈恵病院が取り組む内密出産やこうのとりのゆりかごに注目してきました。ゆりかごに預け入れられた赤ちゃんの多くが関東圏から向かっている。熊本まで行かざるを得ない人たちがたくさんいたということです。
内密出産も同様です。首都圏にも慈恵病院と同様の機能を持つ病院が必要だと思いました。
――どのような女性たちが必要としていると考えていますか。
賛育会病院ではこれまで困難を抱えた妊婦さんの出産や支援に長年取り組んできました。
その経験から、望まぬ妊娠に悩みながらも適切な支援につながれず、内密出産やベビーバスケットを必要とする女性は、幼少期の虐待や厳しい成育環境で育ってきた女性が多いだろうと考えています。さらに性産業に従事する女性も多く、行政の助けを求めづらいところにいるんだろうと思っています。
2021年12月に慈恵病院…
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