義人・田中正造の立憲主義 「名刀のごとき憲法」使いこなすには
田中正造が収集した小石＝佐野市郷土博物館蔵 田中正造は、小石を集めるのが趣味だった。収集した石の数々が、故郷・栃木県にある佐野市郷土博物館に展示されている。あの無造作にひげが伸びた武骨な容貌（ようぼう）からすれば、意外 [...] The post 義人・田中正造の立憲主義 「名刀のごとき憲法」使いこなすには appeared first on Japan Today.
Tomas Kauer - News Moderator 
田中正造は、小石を集めるのが趣味だった。収集した石の数々が、故郷・栃木県にある佐野市郷土博物館に展示されている。あの無造作にひげが伸びた武骨な容貌（ようぼう）からすれば、意外ではある。それでも小さくつつましい石を見ていると、公害に苦しむ人びとの側に立った男にはふさわしいように思えてくる。亡くなった時に持っていた袋にも、小石が入っていた。
そして一緒に、大日本帝国憲法の冊子も。
正造といえば、足尾銅山の鉱毒被害を天皇に直訴したことで有名だ。江戸時代に将軍に直訴して磔（はりつけ）になった佐倉惣五郎に重ねられ、「義民」「義人」と呼ばれる。それも間違いなく彼の一面だが、同時に、立憲主義の政治家として生きたことを忘れてはいけないだろう。
衆院議員だった正造が帝国憲…
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