第4回カラオケで築いたJASRACの牙城 音楽教室でも譲らなかった理由
「子どもが通う教室ですからね。そこまで手を出すのかと、たたかれるのは分かっていました」
日本音楽著作権協会(JASRAC)で「武闘派」といわれた男、浅石道夫(75)はこう振り返る。

JASRACは、著作権使用料を集め、作詞家や作曲家らに分配する役割を担う。浅石は「著作権は基本的人権の一つ」というのが持論だ。
口調は柔らかでも、その保護のためには一歩も譲らないという強い信念を持つ。
当時、動画投稿サイトに「JASRACのラスボス」として出演したこともある。
【連載初回はこちら】
巨象JASRACの武闘派と、それに挑む革命児や異端児たちの攻防を描く連載。4回目では、批判を浴びてまで法廷闘争をつづけたJARACの「原点」をたどります。
2016年6月にJASRAC理事長に就いた浅石は、伸び悩んでいた徴収額を増やすため、新たな分野からの徴収を決断する。
その一つが、子どもから大人までが通うヤマハなどの音楽教室だった。

17年2月、音楽教室から徴収する方針を発表すると、教室側は、猛反発した。
徴収に反対する約56万人分の署名を文化庁に提出。子どもたちの音楽教育を担う社会的意義を世論に訴えた。
演奏実態を「潜入調査」
法廷闘争となり、争いは最高裁までもつれ込んだ。
訴訟では、JASRACの女…
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