永野芽郁主演「かくしか」をマンガ記者が見たら 小原篤のアニマゲ丼

「かくかくしかじか」から。後に東村アキコの名でマンガ家になる主人公・明子(右、永野芽郁)は、美大で西村君(神尾楓珠)という彼氏が出来る  「かくかくしかじか」、いい映画です。永野芽郁さん演じる「主人公・東村アキコ」は原作 [...] The post 永野芽郁主演「かくしか」をマンガ記者が見たら 小原篤のアニマゲ丼 appeared first on Japan Today.

永野芽郁主演「かくしか」をマンガ記者が見たら 小原篤のアニマゲ丼
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「かくかくしかじか」から。後に東村アキコの名でマンガ家になる主人公・明子(右、永野芽郁)は、美大で西村君(神尾楓珠)という彼氏が出来る

 「かくかくしかじか」、いい映画です。永野芽郁さん演じる「主人公・東村アキコ」は原作と比べちょいとオシャレ美人過ぎる気もしますが、そこはそれ、映画だから。竹刀を振り回すスパルタ絵画教師の「日高先生」役は、原作のビジュアルからすると松重豊さんがかなり近い気がしますが、ナナメを狙って(?)大泉洋さん。怖いけどソフトな愛敬も漂い、原作のギャグ風味と響き合う。繰り返し言う「描け!!」「描け!」「描け」のニュアンスもさすが。

 「かくかくしかじか」は「海月姫(くらげひめ)」「東京タラレバ娘」などで知られる東村アキコさんの自伝マンガで、「マンガ大賞2015」(同賞実行委員会主催)を受賞した折に本欄でご紹介しました(2015年3月30日の「泣いてもーたがな」参照)。映画の冒頭が何と!私も出席した「マンガ大賞」授賞式の“再現”シーンで、コレがツボでした。「オレに当たる人物もスクリーンのどっかに映ってるんだな」と勝手に妄想。実際よりも豪華な会場でしたけど。

  • 泣いてもーたがな
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「かくかくしかじか」から、「マンガ大賞」授賞式の場面

 マンガ家として忙しい日々を送る主人公が、高3で出会った「先生」との熱血で濃密な師弟関係を回想する形式はマンガと同じ。授賞式で司会者から「日高先生はどのような方だったんでしょう?」と問われ、回想に入る形で映画は始まります。ちなみに、製作と脚本に原作者の東村さん本人が参加しています。

 主人公はマンガ家デビューの…

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