拘束中のドゥテルテ前大統領 フィリピン・ダバオ市長選で当選確実
ドゥテルテ前大統領=2016年、マニラ首都圏、鈴木暁子撮影 フィリピンの中間選挙で12日に投開票された南部ミンダナオ島のダバオ市長選で、ドゥテルテ前大統領(80)が当選を確実にした。ただ、ドゥテルテ氏は「人道に対する罪 [...] The post 拘束中のドゥテルテ前大統領 フィリピン・ダバオ市長選で当選確実 appeared first on Japan Today.

フィリピンの中間選挙で12日に投開票された南部ミンダナオ島のダバオ市長選で、ドゥテルテ前大統領(80)が当選を確実にした。ただ、ドゥテルテ氏は「人道に対する罪(殺人)」に問われ、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)に拘束されており、市政運営にどれだけ携われるかは不透明だ。
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現地メディアによると、2位以下に大差をつけており、ドゥテルテ家が地盤とするダバオでの影響力を改めて示した格好だ。ドゥテルテ氏は大統領に就任した2016年までダバオ市長を通算22年間務めており、返り咲きとなる。副市長選では、次男で現職市長のセバスチャン氏(37)が当選を確実にしている。
ドゥテルテ氏は3月にマニラ首都圏の空港で逮捕され、ICCに引き渡された。大統領やダバオ市長を務めた11~19年に、私設の「暗殺部隊」や警察組織を率いて、裁判を経ない「超法規的殺人」を事実上容認。少なくとも43人の殺害に関与したとして訴追され、裁判中だ。
娘のサラ・ドゥテルテ副大統領は12日、記者団に対し、「当選後の宣誓方法を弁護士が検討している」と述べた一方、「父が不在の場合は副市長が市長職を代行することになる」と説明した。
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