「チッ、愛がねぇな」から9年 さらば赤鬼、桂浜に届いた51の愛
節分イベントで赤鬼になった盛田勝寛さん=桂浜水族館提供 高知県を代表する観光地「桂浜」。 坂本龍馬も愛したとされるその地に、桂浜水族館(ハマスイ)はある。 1931年開館の歴史ある水族館だが、比較的小規模で、施設も [...] The post 「チッ、愛がねぇな」から9年 さらば赤鬼、桂浜に届いた51の愛 appeared first on Japan Today.

高知県を代表する観光地「桂浜」。
坂本龍馬も愛したとされるその地に、桂浜水族館(ハマスイ)はある。
1931年開館の歴史ある水族館だが、比較的小規模で、施設も老朽化。
それでも、ネット上で抜群の知名度を誇る「水族館らしくない水族館」だ。
公式キャラクターで広報係の「おとどちゃん」のX(旧ツイッター)のフォロワー数は25万超。
小説誌やウェブ媒体で連載したエッセーは、書籍化もされている。
おとどちゃんだけにとどまらず、飼育員の写真集も出すなど、異彩を放っている水族館だ。
そんなハマスイの名物職員だった盛田勝寛(まさひろ)さん(63)が5月、高知を去った。
節分のイベントで「怖すぎる赤鬼」として有名になり、テレビ番組にも出演。
真顔で「俺、よく小栗旬に間違われるんですよ」と発言するような人だった。
退職のきっかけは昨年10月、持病の腎不全が原因で呼吸困難となり、救急搬送されたこと。
「このまま死んだら飼い猫が餓死してしまう」と、母や弟が暮らす故郷・北海道に戻ることにしたのだ。
ハマスイの広報を担当している森香央理さん(35)は、初めて盛田さんと会話した時のことを、鮮明に覚えている。
2016年に事務スタッフとして入社して間もないころ。
「おう、俺の名前覚えてるか?」と声をかけられ、答えることができなかった。
入社前に全員にあいさつをして顔は覚えていたが、名前が出てこない。
答えられずにいると、盛田さ…
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