ジェンダー平等「リターン見込む投資」万博で来日の国連女性機関次長

UN Womenのカーシー・マディ事務局次長  大阪・関西万博は、ジェンダー平等など、SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献を開催目的として掲げる。万博に合わせて来日したUN Women(国連女性機関)のカーシー・マ [...] The post ジェンダー平等「リターン見込む投資」万博で来日の国連女性機関次長 appeared first on Japan Today.

ジェンダー平等「リターン見込む投資」万博で来日の国連女性機関次長
写真・図版
UN Womenのカーシー・マディ事務局次長
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 大阪・関西万博は、ジェンダー平等など、SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献を開催目的として掲げる。万博に合わせて来日したUN Women(国連女性機関)のカーシー・マディ事務局次長に、女性を取り巻く状況などについて話を聞いた。

 UN Women(国連女性機関) ジェンダー平等や女性のエンパワーメント(力を高めること)をめざす国連の機関。2010年に国連女性開発基金や国連女性地位向上部などの4機関が統合して発足した。女性のリーダーシップ向上と参画の増加や、女性に対する暴力の撤廃などに優先的に取り組み、政府や民間と協力して政策やサービスの企画立案をしている。15年、東京に日本事務所が開設された。

 ――万博開催国の日本では、2024年のジェンダーギャップ指数(GGI)は146カ国中118位と、男女格差が依然としてあります。

 残念ながら、格差は世界のあらゆる所で存在しています。しかし、過去と比較してみると、母体死亡率は下がり、より多くの少女たちが学校に行くようになりました。

 ジェンダー平等に向けた進歩の速度は十分ではないものの、進展があるということを認識することが重要です。日本でもGGIが125位だった23年よりも改善していますし、国会議員の女性率も上がっています。

 ――いつかは男女の平等が実現されるということですか。

 そう願っていますし、それが私たちの目指すところです。人口の半分は女性です。男性も女性も平等な声を持つべきです。

 そして、女性が活躍すれば社会全体が発展します。労働市場で男女間の格差が改善されれば、世界のGDPが20%上昇するという経済的な試算もあります。

 ジェンダー平等というのは…

The post ジェンダー平等「リターン見込む投資」万博で来日の国連女性機関次長 appeared first on Japan Today.