くさい花をくさくする遺伝子解明 「日本の植物園だからできた」研究
腐敗臭などを放つ「くさい花」は、どうやって強烈なにおいを生み出しているのか――。国立科学博物館などのチームが、その秘密に迫る成果をまとめた。米科学誌サイエンスに報告した(https://doi.org/10.1126/ [...] The post くさい花をくさくする遺伝子解明 「日本の植物園だからできた」研究 appeared first on Japan Today.

腐敗臭などを放つ「くさい花」は、どうやって強烈なにおいを生み出しているのか――。国立科学博物館などのチームが、その秘密に迫る成果をまとめた。米科学誌サイエンスに報告した(https://doi.org/10.1126/science.adu8988)。
くさい花といえば、東南アジアの熱帯林に分布する世界最大の花ラフレシアなどがよく知られている。こうした、くさい花は花粉を運ぶ昆虫を強いにおいで呼び寄せている。ただ、植物がどうやってにおいを生み出しているのか詳しいことはわかっていなかった。
腐った肉や動物のフンと同じにおい
日本にもくさい花はある。小さなラフレシアのような見た目をしているカンアオイの仲間は、ラフレシアと同じにおい物質「ジメチルジスルフィド(DMDS)」を放つ。腐った肉や動物のフンにも含まれる物質だ。
ただ、カンアオイの仲間の中にはにおいのしない種もいる。科博の奥山雄大・研究主幹(進化生物学)らは、何がにおいの有無を分けるのか複数の種を解析し調べた。
その結果、におい物質を合成…
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