アリはなぜチョウの羽根運ぶ? 小さい体にはごちそう、巣の補強にも

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アリはチョウの羽根をなぜ運ぶの?

山口県・山田智大さん(小5)からの質問

 ののちゃん うちの庭で、アリが、モンシロチョウの羽根を運んでいたよ。自分の体よりはるかに大きな羽根を運ぶなんて、力持ちだねえ。

 藤原先生 働きアリね。エサを探して巣に運んだり、女王アリや幼虫の世話をしたり、力持ちで働き者。基本的に全員がメスなの。

 のの メスだけ⁉ オスは何をしているの。

 先生 一般的に、アリの巣にオスはいない。普段は卵からメスしか生まれず、オスは繁殖の時期にだけ生まれるよ。オスが生まれるころ、働きアリが一部の幼虫にたくさん栄養を与えて、女王アリの候補を育てる。そうして大きくなったオスと、新しい女王アリには羽根が生えて、新しい巣を作るために外に飛び立つの。結婚飛行というのよ。ロマンチックだね。

 のの だから食べ物をたくさん探さないといけないんだ。でも、チョウの羽根には栄養がないって聞いたよ。

 先生 確かに、鳥やコウモリはチョウの体だけ食べて、羽根を食べずに捨てちゃうことがあるね。道ばたにチョウの羽根だけが落ちていたら、たぶんそういう理由。でも、体が小さなアリにとっては話は別。

 のの 食べられるところが残ってる?

 先生 そう。羽根の付け根あたりにちょっとだけ残っている筋肉や、わずかな体液も、アリにとっては十分なごちそうなの。働きアリは、それらをなめとって、女王アリや幼虫に口移しで与えて育てるんだって。

 のの たいへーん。羽根はぜんぶ食べられるのかな。

 先生 羽根の繊維みたいな固いものはあまり食べないみたい。そうした食べ残しは、細かくして巣の外に捨てたり、巣の壁の補強材として使ったりするんだって。

 のの 利用もするんだ!

ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問は、住所、名前、年齢(児童・生徒は学年も)、連絡先を書いてこちらへ。science@asahi.com

 先生 ほかにも、中南米にい…

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