「親友」のような祖母へ、思い伝えたい 帽子のつばに書き記した言葉
「清美を甲子園へ」 帽子のつばには「清美を甲子園へ」という言葉が書かれている=2025年6月25日午後5時41分、兵庫県高砂市、原晟也撮影 白陵の小柳朝陽選手(3年)は、帽子のつばにそう書き記した。「清美」は、祖母の [...] The post 「親友」のような祖母へ、思い伝えたい 帽子のつばに書き記した言葉 appeared first on Japan Today.

「清美を甲子園へ」
白陵の小柳朝陽選手(3年)は、帽子のつばにそう書き記した。「清美」は、祖母の清美さん(72)のことだ。
小柳選手は家庭の事情で小学2年の頃から、祖父母に育てられた。
野球は小学3年の頃に始めた。清美さんはどれだけ家事が忙しくても、ユニホームを洗濯して、毎朝おにぎりを作ってくれた。
小柳選手にとって、清美さんは「親友」のような存在。なんでも話すことができて、いつも背中を押してくれる。
中学1年の頃、けがに悩んだ。「試合に出られないつらさ」から、野球部を辞めたいと思った。清美さんに相談すると、「いいんじゃない」。吹奏楽部でバリトンサックスを始めた。
高校1年の秋。やっぱり高校野球をやりたいと思った。改めて清美さんに相談すると、「洗濯イヤやなー」と笑いながら、「いいんじゃない」と賛成してくれた。
そのとき、帽子に清美さんの名前を書き記した。「自分の夢だった場所、甲子園に祖母と一緒にいきたい」。高い目標かもしれないが、口にしなければ、かなわない。
清美さんには、いつも感謝している。これまで育ててくれたこと、毎日ユニホームを洗ってくれたこと。予定がない限り、全試合に応援に来てくれたこと。
ただ、面と向かって「ありがとう」と伝えたことはない。「照れくさくて、いつも冗談交じりで言ってしまう」
夏が終わったら、医学部をめざして受験勉強に打ち込もうと思う。そして、清美さんに今まで言えなかった言葉を、真剣に、まじめに伝えたい。
「ありがとう」
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