藤田嗣治の未発表作品とみられる絵画公開 1912年作、黒い牛描く

パリの藤田嗣治のアトリエで1929年に撮影された写真。左端が北沢楽天、左から2番目が藤田嗣治=さいたま市立漫画会館提供  なめらかな白い肌の裸体や面相筆で描かれた繊細な墨線など独特の画風で知られ、日本とフランスで活躍した [...] The post 藤田嗣治の未発表作品とみられる絵画公開 1912年作、黒い牛描く appeared first on Japan Today.

藤田嗣治の未発表作品とみられる絵画公開 1912年作、黒い牛描く
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パリの藤田嗣治のアトリエで1929年に撮影された写真。左端が北沢楽天、左から2番目が藤田嗣治=さいたま市立漫画会館提供
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 なめらかな白い肌の裸体や面相筆で描かれた繊細な墨線など独特の画風で知られ、日本とフランスで活躍した画家・藤田嗣治(1886~1968)。さいたま市立漫画会館(同市北区)が、藤田の未発表作品とみられる絵画が見つかったと明らかにした。渡仏前の1912年に描いたとみられる。作品は今後、国内の美術館に寄贈される予定だ。

 同館によると、作品は油彩画の「駿州三保村にて」(縦23・3センチ、横33センチ)。牛舎の前に立つ1頭の黒い牛と3本の木が描かれ、背景には富士山とみられる山が描かれている。作品の右下に「T.Fujita. -1912-」とサインがあり、作品の裏には「明治四十五年一月 駿州三保村にて 藤田嗣治」と記されている。

 同館の石田留美子学芸員によ…

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