第5回住宅ローン金利は7%超「家が買えない」 アメリカンドリームの異変

ハウマッチ アメリカの暮らし(5)住む
実家を出て独り立ちをし、家を買う。長らくアメリカンドリームの象徴とされてきた住宅の購入に、異変が起きている。SNSでは「なぜ家の価格はつり上がっているのか」「いったい誰がこんな家を買えるんだ」といった嘆きの声が並ぶ。何が起きているのか。
中西部の大都市シカゴを中心に不動産業を営むライアン・ゲイブルさんは「手頃な『スターターホーム』を見つけるのは、ますます難しくなっている」と語る。
スターターホームとは、初めて家を買う人向けの、比較的小さい住宅を指す。買いたい人がいないわけではない。ただ、「高い借り入れコストと価格の上昇が、多くの買い手を脇に追いやっている」という。
アメリカでは住宅ローン金利の上昇や価格上昇で、初めて家を買う年齢が上がっています。日本でも都市部を中心に住宅費が問題になっていますが、手ごろさには地域差もあるようです。
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連邦住宅貸付抵当公社によると、米国で主流の30年固定の住宅ローンの平均金利は、10月は7%を超えて推移し、約3年ぶりの高水準をつけた。原油高によるインフレ懸念などで、基準となる長期金利が上昇したことが背景にある。日本では変動金利で借りる人がほとんどだが、たとえば最長35年の固定金利の住宅ローン「フラット35」の場合、21年以上35年以下の借り入れの最も多い金利は、3%台後半だった。

住宅価格は4割上昇
住宅の価格も上がっている。不動産データサービスのジローによると、全米の住宅販売価格の中央値は、8月時点で37万6千ドル(約5900万円)と2020年の同時期と比べて4割近く上がった。上昇率は、全体のインフレ率を上回っている。

ランド研究所のエコノミスト、ジェイソン・ワードさんは、かつては価格面でも多様な住宅があったが、「低価格帯が消え、高価格帯に押し上げられている印象がある」と話した。土地利用や建築の規制に加え、人件費の高騰などによるコスト増が、利幅の大きい高価格帯に寄る要因となるという。
「型」の変化 出生率にも影響
特にあおりを受けるのは若い…
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