第17回民主党躍進でも「勝ったとは言えない」パックンが見る米中間選挙

11月3日に行われたアメリカ中間選挙は、トランプ大統領と対立する民主党が躍進。連邦議会の上下両院の過半数を奪還する見通しです。でも、だからといって「民主党が勝ったとは言えない」と、タレントの「パックン」ことパトリック・ハーランさんは指摘します。
開票速報を見守っていたというハーランさんに、いまの心境やアメリカ政治の今後をどう考えるか、聞きました。
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世界が注目する中間選挙。気になるあれこれについて、お伝えします。
「素直には喜べない」
――アメリカ中間選挙は日本時間の4日から開票作業が始まり、結果が続々と届いています。
4日の午前7時からずっと開票速報を追っかけています。CBSテレビのYouTube配信をはじめ、複数のテレビチャンネルを見ていました。
――民主党が上下院の過半数を奪還する情勢です。心境は。
僕はトランプ政権の方向性が間違っていると思うので、共和党が勝つよりはうれしいですよ。トランプ氏は汚職疑惑が多数あり、公約を破り、経済的にも道徳的にも間違った政策が多い。その政権にアメリカ国民が牽制(けんせい)の票を投じ、暴走を止めようとしたのはよかったです。
ただ、素直には喜べません。アメリカが今回の選挙で大きな方向転換をしたのではなく、「ブレーキがちょっとかかった」。そんな感じです。
懸念材料が多すぎて先が思いやられます。過去の大統領選では(民主党の)バイデン氏が当選しても、結局、トランプ政権に戻りましたから。
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民主党の訴えが響いたわけではない
――開票前のインタビューで注目州として挙げていた中部カンザス州は、94年ぶりに民主党の上院議員が誕生する見込みです。
カンザス州は共和党が強い(シンボルカラーの)「真っ赤」な州で、民主党議員をワシントンに送るなんてまったく想像できないことです。だからそこで民主党議員が誕生するのはすごい衝撃です。
ただ、候補者のアダム・ハミルトン氏は牧師で、自らを独立系に近いと位置づけています。つまり民主党に属しているけれど、「わが道を行く」みたいなことを言っているわけです。だから、僕はこれをそのまま「左派への票」とは見ていません。

――民主党が勝利しても、それは必ずしも親民主党を意味しない、と。
トランプ氏が再選を果たした前回2024年の大統領選は民主党の負けで、今回は共和党の負け。どちらも負けたのであって「勝っていない」感じがするんです。
――と言うと。
民主党が政策として掲げてき…
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