柄本明さん、苦境のミニシアターを朗読劇で応援 車で全国行脚中

各地を回る西本竜樹さん(左)と柄本明さん  経営の苦しい地方の映画館を応援すべく、俳優の柄本明さんが今月1カ月かけ、23カ所のミニシアターを回って朗読劇の公演を続けている。柄本さんは「映画館で芝居をするのは初めて。お客さ [...] The post 柄本明さん、苦境のミニシアターを朗読劇で応援 車で全国行脚中 appeared first on Japan Today.

柄本明さん、苦境のミニシアターを朗読劇で応援 車で全国行脚中
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各地を回る西本竜樹さん(左)と柄本明さん

 経営の苦しい地方の映画館を応援すべく、俳優の柄本明さんが今月1カ月かけ、23カ所のミニシアターを回って朗読劇の公演を続けている。柄本さんは「映画館で芝居をするのは初めて。お客さんが珍しがって下されば」と話している。

 芝居は「今は昔、栄養映画館」。劇作家の竹内銃一郎さんが1983年に書いた。開映前の映画館で監督と助監督が話しているという2人芝居だ。今回は柄本さんが監督を、劇団東京乾電池の仲間である西本竜樹さんが助監督を演じる。

 柄本さんは映画好きで知られる。「僕は映画館が好きなんです。暗闇の中で他人と一緒に見るのがいい。仕事で地方に行ったら、まず最初に映画館を探します。そこで上映している映画を、何の前情報もなく見るのが楽しいですね」

 コロナ禍によって映画館は大きな観客減に見舞われた。「ミニシアターに元気になってほしいという思いがあります」と柄本さんは言う。19日に公演に訪れるシネ・ヌーヴォ(大阪市)の山崎紀子支配人は「コロナ禍が終わったと思ったら、今度は物価高の直撃を受けています」と話す。「スタッフ一同、『本当に来てくれるの?』と言いながら大喜びしました」

 1日の埼玉県の川越スカラ座に始まり、関東、中部、四国、中国、近畿と回って30、31日の新潟市のシネ・ウインドまで23カ所。ワゴン車で各地を回る柄本さんの旅の様子をカメラに収め、ドキュメンタリーを作る計画もある。来月以降、訪れなかった地域の映画館に行くことも前向きに考えている。

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