最新鋭の車両なのに「ボロ電」 疎まれ愛された路面電車が模型で復活

「ボロ電」の車両と、旧甲府駅前駅の模型  最新鋭の車両だったのに、「ボロ電」という愛称で親しまれた路面電車があった。電車を運行させていた山梨交通(甲府市)が今年、戦後80年と会社設立80周年に合わせてミニチュア模型を販売 [...] The post 最新鋭の車両なのに「ボロ電」 疎まれ愛された路面電車が模型で復活 appeared first on Japan Today.

最新鋭の車両なのに「ボロ電」 疎まれ愛された路面電車が模型で復活
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「ボロ電」の車両と、旧甲府駅前駅の模型

 最新鋭の車両だったのに、「ボロ電」という愛称で親しまれた路面電車があった。電車を運行させていた山梨交通(甲府市)が今年、戦後80年と会社設立80周年に合わせてミニチュア模型を販売したところ、静かな人気を博している。

甲府駅前に記念碑

 JR甲府駅の南口駅前には、「ボロ電」こと山梨交通電車の始発駅「甲府駅前」駅があった。いまは記念碑が置かれていて、そのそばにある清涼飲料水の自販機で模型は買える。

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甲府駅前の清涼飲料水の自動販売機で買える「ボロ電」模型などが入った瓶=甲府市丸の内1丁目、吉沢龍彦撮影

 「ボロ電」は1930(昭和5)年から62(昭和37)年まで走っていた。甲府駅前から山梨県南部の現在の富士川町まで甲府盆地を走り抜ける。約20キロを単線でつなぎ、28の駅があった。甲府市街の約2キロは路面電車で、そこから先は専用軌道となっていた。

 山梨交通によると、「ボロ電」の呼び名は戦後、沿線の利用者が使っていたという。雨宮正英社長は「社屋や駅舎が古く、国鉄(現JR)と比べると見劣りしたので、そのように呼ばれたのだと思う」と話す。

傾いて穴のあいた木造駅舎も

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かつての貢川駅=山梨交通提供

 たしかに古い写真をみると…

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