「日本の業界は遅れている」 EU実力国が進める花火づくりのDX化

米ニューヨーク州出身のエレン・カーツさん。花火の海外取引を担う=2025年4月26日午後5時59分、秋田県大仙市、室矢英樹撮影 連載「HANABI」第9部 海外へ向かう大曲(4)  「海外とビジネスをするなら、ニューヨー [...] The post 「日本の業界は遅れている」 EU実力国が進める花火づくりのDX化 appeared first on Japan Today.

「日本の業界は遅れている」 EU実力国が進める花火づくりのDX化
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米ニューヨーク州出身のエレン・カーツさん。花火の海外取引を担う=2025年4月26日午後5時59分、秋田県大仙市、室矢英樹撮影
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連載「HANABI」第9部 海外へ向かう大曲(4)

 「海外とビジネスをするなら、ニューヨーク(NY)よりも大曲ね」。そう言って、米NY州出身のエレン・カーツ(25)は目を輝かせる。

 2月、秋田県大仙市の「響屋大曲煙火(ひびきやおおまがりえんか)」に就職し、国際事業部に配属された。2022年に国際教養大(秋田市)へ留学。日本の暮らしが気に入り、求人サイトで語学力を生かせる会社を探した。それが、海外に展開する響屋だった。

 スペインとの取引を担当している。通訳、翻訳に貿易制度の調査と業務は多岐にわたる。「失敗できない。緊張します」と胸に手を当てる。

 23年春、社長の斎藤健太郎(45)は地中海のマルタ共和国で開かれた国際花火シンポジウムで、フランスの業者から「EUではスペイン」と、その実力を聞いていた。

製造能力は50倍

 近年、世界の花火は大量に速…

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