横浜は6年ぶり17回目、横浜清陵は初出場 センバツ高校野球
ガッツポーズを見せる横浜の選手たち=横浜市金沢区能見台通 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校が24日に発表され、神奈川県内からは昨秋の明治神宮大会を [...] The post 横浜は6年ぶり17回目、横浜清陵は初出場 センバツ高校野球 appeared first on Japan Today.
3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校が24日に発表され、神奈川県内からは昨秋の明治神宮大会を制した横浜と、県勢初の21世紀枠で横浜清陵が選ばれた。神奈川から2校選ばれるのは2019年以来6年ぶり。組み合わせ抽選会は3月7日にある。
横浜「緻密な野球をしたい」
6年ぶり17回目の出場を決めた横浜の選手らは、校内の講堂で出場校発表のライブ配信を見守った。学校名が呼ばれても表情を変えなかったが、グラウンドでは、大声で叫んで気合を入れた。
2023、24年と夏の神奈川大会決勝で惜敗。どちらも終盤での逆転負けだったため、主将の阿部葉太(2年)は新チーム発足直後から「最後まで勝ちきる野球」をテーマに掲げてきた。
その言葉通り、昨秋の県大会では、夏に敗れた東海大相模を決勝で破り優勝。続く関東大会でも、決勝で延長タイブレークを制し、優勝を果たした。神宮大会でも接戦を制し、全国の頂点に立った。新チームでは、秋の県大会制覇を第1章、関東大会制覇を第2章、神宮大会制覇を第3章と位置づけてきた。続く第4章は、「冬制覇」。公式戦がなく勝敗という結果が出ない冬の時期に、「己に克(か)つ」を目標に、体づくりに努めている。
村田浩明監督(38)は「今やっていることが春と夏につながる。甲子園でうそはつけない」と語る。
エースナンバーを背負う左腕の奥村頼人(2年)と速球派右腕・織田翔希(1年)を中心とした、守りからリズムをつくる野球が特色。昨秋の3大会の全試合で失点を3点以下に抑え、神宮大会準決勝では「内野5人シフト」で満塁の危機を乗り切った。
選抜に向け、阿部主将は「初めての舞台を楽しみながら、相手に隙を与えない緻密(ちみつ)な野球をしたい。横浜清陵とともに神奈川の野球の熱さを見せたい」。村田監督は「まだまだ成長しないといけない。一戦一戦地に足をつけてやっていく」と話す。
横浜清陵は21世紀枠で選出
「何を意識しないといけませんか」
21世紀枠での甲子園初出場が決まるやいなや、野原慎太郎監督(42)はグラウンドに立つ選手たちに次々と意見を求めた。
部員からは「今まで通りにやることです」などと意見が返ってくる。
野原監督は「自分たちの部活なんだと思いながらのぞんでほしい」との思いから、練習メニューや大会メンバーの選出方法を選手が話し合って決める「自治」を大切にしてきた。その精神が体現されたやりとりだった。
選手が主体となったチーム運営で、主将の山本康太(2年)は「プレーヤーとして考え方が変わった。成長につながり、そのおかげで勝てた試合もあった」と話し、手応えを感じている。
横浜清陵は県立で、清水ケ丘、大岡の両校が統合して2004年に横浜清陵総合として開校し、17年に現在の校名になった。練習では他部とグラウンドを共有している。
選考会では、21世紀枠に選ばれた理由について「(公立高でも)意識を変えて知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る大都市でも結果を残せるというロールモデルになるのではないか」などと説明された。
野原監督は「選ばれたということは、何か期待されていることがあるからだと思う。今は喜びやうれしい気持ちよりも、使命や責任を強く感じている」と語った。
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