「靴底剝がれた!」今年は多め 靴修理店に依頼次々「のり付け屋」に

履いていた靴の底(ソール)が剝がれるトラブルが増えている。猛暑の影響とみられ、靴の修理店は「例年より依頼が1割増えた」と言い、別の修理店も「うちは、のり付け屋かというぐらい相談がたくさん来る」と明かす。
最高気温34.8度を記録した8月末の広島市内。この日、同僚記者が「パカパカ」と靴音を立てながら帰社した。見ると、スニーカーの靴底が3分の1剝がれている。屋外でのスポーツ取材中に、靴底のつま先部分が外れたという。「とにかく恥ずかしかった」と同僚は言った。
市内の靴修理店「くつの病院」によると、ここ数年、夏の気温上昇で依頼が増えているという。多いときは1日5~6件の依頼があるといい、「うちはのり付け屋かというぐらい、靴底が剝がれたという相談がたくさん来る」と話す。
特に今年の夏(6~8月)は統計史上最も暑く、各地で40度超えを記録した。
別の靴修理店「ミスターミニット ゆめタウン広島」の担当者も「靴底が剝がれたという修理依頼は毎年夏に増えるが、今年は例年より1割ほど多い」。スニーカーやパンプス、紳士靴などが目立つという。
「ミスターミニット」運営会社の店舗販促課、長嶺素義(もとよし)さん(44)は「靴本体と靴底をくっつける接着剤は熱に弱く、特に夏はこうした問題が増える」と説明する。夏のアスファルトの温度は50度以上になるとされる。スニーカーやサンダル、パンプスなど靴底の薄いものは、地面の熱が伝わりやすいのだという。
また、湿気も接着剤の力を弱める原因となるため、風通しの悪い靴箱は要注意だという。同僚の靴はまさに、靴箱から3カ月ぶりに取り出して履いたものだった。
そのため、夏が過ぎても油断はできない。ブーツなど冬用の靴は長い間、靴箱に入れたままにしていることが多い。長嶺さんは「定期的に靴箱から出したり、空気を入れ替えたりするといい」とアドバイスする。
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靴メーカー各社に取材を申し…
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