静岡・牧之原で突風、23人けが 大規模な停電被害も 台風15号

5日の静岡県内は、台風15号の通過にともない、暖かく湿った空気が入り込んで積乱雲が次々にできる線状降水帯が発生し、猛烈な雨が各地で降った。大気の状態が不安定になり、牧之原市で竜巻などの突風による建物被害があり、23人が重軽傷を負ったほか、吉田町や焼津市などでも被害やけが人が出た。各地で高速道路が通行止めになり、東海道新幹線など鉄道も運転を見合わせるなどした。
静岡地方気象台は5日午後、県西部と中部に線状降水帯が発生したと発表。その後東部や伊豆でも線状降水帯を確認した。
菊川市で午後1時までの1時間に114ミリの猛烈な雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報が出たのを始め、掛川市、牧之原市、島田市、吉田町、焼津市、藤枝市、伊豆市でも1時間で110ミリ以上の雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報が出た。
気象庁によると、菊川市で1時間に127ミリ、静岡空港で同113ミリ、熱海市網代で同96・5ミリの猛烈な雨を記録、いずれも観測史上1位の値を更新した。
大気の状態が不安定になり積乱雲が発生したため、牧之原市や吉田町などでは突風の被害が発生した。気象庁は5日午後1時45分に「静岡県中部で竜巻などの激しい突風が発生したとみられる」と発表。牧之原署によると、車の横転や電柱が倒れているなど、突風被害の通報が相次いであったという。県の午後2時半現在のまとめでは、牧之原市で40棟が全半壊し、牧之原市で8570戸、吉田町で4300戸が停電しており、信号も一部機能していないという。
東海道新幹線は、5日午前から断続的に運転を見合わせ、遅れは夜まで続いた。また、東海道線も沼津―浜松間で運転を一時見合わせ。東名高速や新東名も通行止めになった。県によると、県内2万戸以上が停電したほか、浜松市や静岡市など7市7町で最大48万人余りに避難指示が出た。
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