「笑いをとる」決意で臨んだ手話コンテスト 不登校を乗り越えて

論説委員コラム「序破急」
手話では勝負できないから、笑いをとる――。そんな決意で臨んだという。
8月末に都内で開かれた全国高校生の手話によるスピーチコンテストで、審査の末席に座った。入賞は逃したが、桜花学園高校(名古屋市)3年生の黒田優子さん(17)のスピーチが印象的だった。
ユーモアでシリアスな話を包み込んで秀逸な構成でしたね。表彰式の後にそう伝えると、「母が大阪出身なんです。一人でも笑ってくれたら勝ち、と思ってました」と黒田さんは笑顔を見せた。
彼女の将来の夢は、学校の先生だ。でも、普通じゃ飽き足らない。長い髪をかきあげて、長いネイルをして、ヒールを履いて、コーヒーが似合うような、かっこいい先生になりたいのだ。しかし、様々な「問題」が立ちふさがる。
暑くて髪が伸ばせない。爪がうすくて折れてしまう。ハイヒールを履けば足をくじく。苦いコーヒーは飲めない。でも、より大きな問題は「学校が苦手なこと」だ……。
中学2年の時に不登校になっ…
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