病院看護師の賃金満足度10ポイント超下落 他産業への人材流出懸念

日本看護協会の秋山智弥会長(右)=東京都渋谷区  病院で働く看護師のなかで賃金に満足している割合が1割にとどまることが、日本看護協会の調査でわかった。協会の秋山智弥会長は「看護職から転職してしまうケースも出てくる」述べ、 [...] The post 病院看護師の賃金満足度10ポイント超下落 他産業への人材流出懸念 appeared first on Japan Today.

病院看護師の賃金満足度10ポイント超下落 他産業への人材流出懸念
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日本看護協会の秋山智弥会長(右)=東京都渋谷区

 病院で働く看護師のなかで賃金に満足している割合が1割にとどまることが、日本看護協会の調査でわかった。協会の秋山智弥会長は「看護職から転職してしまうケースも出てくる」述べ、看護職の処遇改善が必要だと訴えている。

 調査は今年1~2月、インターネットを通じ、協会会員から無作為抽出した1万5千人を対象に行い、6月24日に公表した。回答者は5575人(回答率37.2%)。このうち3662人が病院勤務だった。

 病院勤務の看護師の回答をみると、賃金額について、「満足」または「やや満足」と答えた人の割合は計11.8%。前回12年度の25.5%と比べて、10ポイント以上低下していた。「不満」は29.8%、「やや不満」は34.4%で計64.2%に上った。

 年代別では、「不満」「やや不満」の合計は、60代後半を除く全ての年代で5割を超えていた。特に20代後半~30代後半では7割を超え、30代前半は「満足」「やや満足」の合計が7.8%ともっとも低かった。

 賃金に関連する項目についても詳しく満足度をたずねると、「業務量」「業務内容」「他業種も含めた同年代・同性の平均的給与額との比較」の三つで、「不満」「やや不満」と答える人が合計で半数を超えた。

 病院以外で働く看護師では…

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