猛暑でニワトリも夏バテ、卵高騰「エッグショック」超え 野菜も異変
暑さによって、ニワトリの食欲がなくなり、卵が小さくなったり、生産量が減ったりしている=茨城県小美玉市、ホウトク農場提供 連日の猛暑によるニワトリの夏バテで、卵価格が高騰している。業者間の取引価格の目安は、極端に価格が上 [...] The post 猛暑でニワトリも夏バテ、卵高騰「エッグショック」超え 野菜も異変 appeared first on Japan Today.

連日の猛暑によるニワトリの夏バテで、卵価格が高騰している。業者間の取引価格の目安は、極端に価格が上がり「エッグショック」と呼ばれた2年前の同時期を超え、野菜や果物の産地でも異変が起きている。
約20万羽のニワトリを飼育し、1日約17万個の卵を生産する茨城県小美玉市の養鶏場「ホウトク農場」。暑さ対策で冷却パッドを使うが、鶏舎内の温度は適温の20~25度を超え、30度ほどになる日もある。
ニワトリは汗をかき体温を下げることが出来ず、暑さに弱い。代表の豊村三弘さんは「夏バテのようになり、エサを食べなくなる。卵の生産量が減り、大きさも小さくなっている」と心配する。
卸売価格の目安となるJA全農たまごが公表する月平均の価格は、東京地区のMサイズ1キロが331円(25日現在)と、鳥インフルエンザの大流行で最大350円となった2023年の同時期よりも11円高い。大阪、名古屋、福岡の各地区も同様で、前年と比べて5~6割高い状況だ。
農林水産省が発表した直近の食品価格動向調査によると、全国のスーパーで販売された1パックの平均価格は299円(10個入り)と、前年同時期と比べて2割以上高い。
高止まりの背景には、昨冬の鳥インフルエンザの流行の影響もある。全体の6%以上にあたる約840万羽が殺処分され、供給能力が減る中、ニワトリの夏バテが追い打ちを掛けている。
豊村さんは「例年は需要が落ち着く夏ごろから価格は下がるが、今年は高値傾向だ。暑さで生産量が減れば、今後も続くのでは」と話す。
酷暑の影響は卵だけでなく、トマトやモモの全国的な産地でも深刻です。記事の後半では、専門家がこの酷暑を前提とした事前の対策の重要性を指摘します。
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