最低賃金が最下位だった秋田県、どう脱出?泥沼か決断か…1円の攻防

今年も最下位なら、もう夜道を歩けなくなる――。最低賃金の額を決める審議会の委員の一人は、今までにない重圧を肩に感じながら、審議に臨んでいた。
- 最低賃金、全都道府県で初の1千円超え 全国平均1121円前後へ
昨年、951円を答申し、全国で最も低い最低賃金となった秋田県の地方審議会。全国の加重平均1055円に対し、100円以上の開き。「低賃金」のイメージによる人材流出を防ごうと、今年は4回の審議を経て8月25日、昨年と比べ「80円」と大幅な引き上げとなる1031円の答申をまとめた。
過去最高額の答申は、地域の経済力を反映させることよりもむしろ、「最下位脱出」を優先する、そんな審議の実情を色濃く映し出す。
脱・最下位の鍵 選んだのは
伏線は、審議が本格化する前…
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