戦国期の寺内町や離島で古民家再生プロジェクト 大阪の起業家の挑戦

空き家となった古民家をカフェや民泊などにリニューアルし、地域のにぎわいに貢献したい――。大阪の起業家が、都心や歴史的景観エリア、離島などでそんな取り組みを進めている。奈良でも地域住民の交流の場づくりを視野に入れた新たな事業を始めた。
戦国時代、全国有数の寺内町(じないまち)に発展した奈良県橿原市の今井町。多くの江戸時代の町家が保存される一角に今年5月、古民家カフェ「茶寮 百代(はくたい)」がオープンした。
約120平方メートルのこの古民家は、江戸時代に「惣年寄(そうどしより)」として町政に関わった尾崎家の住まいだったとされ、「和の空間」で庭を見ながらコーヒーなどを楽しむことができる。
運営するのは「百代」(本社・大阪市)。各地の空き家となった古民家を改修して再生させるプロジェクトに取り組んでいる。
代表の橋本沙也加さん(36)は、今井町で開かれたイベントの仕事を通じて町の歴史や文化に興味を持った。この古民家で別の人が営んでいたカフェが閉店すると聞き、買い取って継承することで町の活性化にもつなげられないかと考えたという。
大阪都心部や大津、長崎・五島列島でも
橋本さんは大津出身で、旧大…
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