性暴力訴えたい、でも本名知られたくない…女性が選んだ「匿名裁判」
イメージイラスト・近藤祐 派遣型風俗店(デリバリーヘルス)で働いていた20代の女性が、須郷知徳弁護士(東京弁護士会)の事務所を訪れたのは2022年冬のことだ。男性客から受けたという性暴力について相談するためだった。 [...] The post 性暴力訴えたい、でも本名知られたくない…女性が選んだ「匿名裁判」 appeared first on Japan Today.

派遣型風俗店(デリバリーヘルス)で働いていた20代の女性が、須郷知徳弁護士(東京弁護士会)の事務所を訪れたのは2022年冬のことだ。男性客から受けたという性暴力について相談するためだった。
女性によると、22年秋、店から東京・新宿のホテルに派遣された。相手は「ナカノ」と名乗る男性で、50回近く店を利用していた常連客だった。
デリバリーヘルスは、ホテルに女性を派遣して客に性サービスを行うが、性交は法律で禁止されている。店は、勤務する女性たちだけでなく、利用客にも「性交は禁止だ」と伝えていた。
しかし、男性客は、女性がホテルの部屋に入ると、すぐに性交を要求した。
何度も断ったのに、無理やり襲われた。直後は、警察への通報も考えられないほど動揺した。長期間自宅から出られなくなり、適応障害と病院で診断された。女性は須郷弁護士にそう説明した。
警察にはトラブルから少し経ってから相談したが、被害届は受理されなかったという。
「男性客の責任をなんとか追及できないか」。女性はそう希望した。
損害賠償を求める裁判を起こすことも選択肢だったが、一番の懸念は、女性の身分がばれる「身バレ」のリスクだ。
裁判をしたら相手に名前が…
損害賠償などを求める民事訴…
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