MBSラジオの災害報道番組が放送1500回 被災地のいまを発信

ラジオ番組「ネットワーク1・17」でキャスターを務める西村愛さん=2025年6月27日、大阪市北区、岩本修弥撮影  被災者に向けた、被災者のための、被災者の支えとなる番組。こんな思いを掲げたMBSラジオ(大阪市北区)の報 [...] The post MBSラジオの災害報道番組が放送1500回 被災地のいまを発信 appeared first on Japan Today.

MBSラジオの災害報道番組が放送1500回 被災地のいまを発信
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ラジオ番組「ネットワーク1・17」でキャスターを務める西村愛さん=2025年6月27日、大阪市北区、岩本修弥撮影
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 被災者に向けた、被災者のための、被災者の支えとなる番組。こんな思いを掲げたMBSラジオ(大阪市北区)の報道番組「ネットワーク1・17」(毎週日曜午後5時15分)が6日に放送1500回を迎える。阪神・淡路大震災の3カ月後から放送を始め、あれから30年、被災地の復興の課題や現状を発信してきた。時代とともに形を変えながら、記憶の継承や次なる災害への備えを伝え続けている。

 「メディアによる災害報道は、亡くなった人の数など数字で語られがち。一人ひとりの物語として伝えることを大切にしてきた」

 こう語るのは、1500回目の放送に出演する毎日放送報道情報局の大牟田智佐子さん。1998年から2010年まで同番組のプロデューサーを務め、被災者の声を届け続けてきた。震災から数年後には、子ども亡くした遺族も番組に出演。直接、災害の理不尽さや悲惨さを発信してきた。

 大牟田さんは「スマホがあれば、どこでも好きな時間にラジオを聞ける時代。防災ハンドブックのような役割がこの番組にはあると思う」と話す。6日の放送では、防災番組を長期にわたって放送することの意義について語るという。

 SNS上では今もなお、「7月5日に日本で大地震が起こる」などのデマが広がっている。16年の熊本地震や24年の能登半島地震でも臆測や誤情報が広がり、被災地内外で混乱を招いてきた。「個人で発信できる分、デマが複雑化しているが、公式の情報を発信することもラジオの役割。放送前のファクトチェックを大切にしてきた」と言う。

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 15年から現在までプロデュ…

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