48チームの組み合わせ決まる　高校野球滋賀大会　7月6日開幕

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　第107回全国高校野球選手権滋賀大会（県高校野球連盟、朝日新聞社主催）の組み合わせ抽選会が24日、滋賀県栗東市の「栗東芸術文化会館さきら」であった。52校48チームの組み合わせが決まった。7月6日に大津市のマイネットスタジアム皇子山で開幕し、順調に進めば26日に決勝がある。

　県高野連の田濃良和会長は抽選会の冒頭で「選手権大会はチームにとっての1年間の総決算であると同時に、3年生にとっては高校野球生活の締めくくりとなる特別な意味と特別な価値を持った大会。勝ちたいという強い気持ちを持つことは大切ですが、仲間とともに最後まで全力を尽くすこと、正々堂々とプレーすることが何よりも価値のある経験になると信じています」と呼びかけた。

　出場48チームで先にくじ引きをしたのは、春の県大会で4強となり、シード権を獲得した滋賀学園、近江、綾羽、彦根総合。残る44チームも続き、ステージで番号札を読み上げた。この結果、開幕試合は長浜北と膳所の対戦となった。

　昨夏の滋賀大会で優勝し、甲子園で8強に入った滋賀学園の藤本聖人主将は抽選会後、「3年生にとって集大成の大会になる。悔いのないように一戦一戦戦いたい。春の選抜は1回戦で負けて悔しい思いをしたので、必ず夏の甲子園に戻って忘れ物を取り返せるようにしたい」と報道陣に意気込みを語った。

　今夏の滋賀大会開会式の選手宣誓を希望した33校の主将による抽選で、宣誓の札を引き当てたのも藤本主将。「まさか自分が引くとは思わなかった。こんなことあるんやなと思った。出場選手全員の思いを背負って、しっかり思っていることを話せるようにしたい」

　今春の選抜大会に初めて出場した滋賀短大付の森伸文主将は「対戦相手も決まって、いよいよ夏の大会、自分たちの最後の大会が始まるんだと実感がわいた。もう一度甲子園の舞台に行けるようにがんばりたい」と話した。

Aゾーン　滋賀学園が安定

　滋賀学園は昨春から県内の公式戦20連勝中。長崎蓮汰、土田悠貴のダブルエースは、ともに最速140キロ超の右腕。甲子園のマウンドも経験し、安定している。吉森爽心らが中心の打線も強力。

　近江兄弟社は春の県大会3回戦で滋賀学園に敗れたが、中田大貴は1失点で完投した。比叡山との初戦は好カードだ。昨夏8強の八幡、彦根翔西館、能登川も力がある。

Bゾーン　彦総と八商が軸

　彦根総合と八幡商に注目したい。彦根総合は投手力が高い。最速145キロの吉田康清は、今春の選抜大会に出た滋賀短大付を、春の県大会準々決勝で完封。初戦で対戦する米原は昨夏の8強だ。

　八幡商は攻守で注目の選手がいる。磯部煌太、脇坂航大は県内屈指の強打者。川崎陸翔は最速144キロの左腕だ。八幡工は春の県大会8強。投手リレーで上位をうかがう。

Cゾーン　近江抜きん出る

　春に監督が代わった近江が頭一つ抜けている。遊撃手の山中悠斗を中心とした守りが安定している。春の県大会決勝で滋賀学園に0―8で敗れており、投手陣の仕上がりが「復権」のカギ。2年生ながら最速150キロ近い上田健介に注目したい。

　草津は昨夏4強、水口東は昨秋8強。立命館守山は秋、春と初戦敗退したが、140キロ超の投手や大型選手を擁する。

Dゾーン　有力校ひしめく

　力のあるチームがひしめく激戦区になった。

　綾羽は昨夏準優勝。俊足の北川陽聖らを中心に、足を絡めた攻撃が得意。投手力もあり、戦いぶりが安定している。

　滋賀短大付は、左右の投手を中心に守備からリズムをつくる。虎姫は春の県大会で滋賀短大付に敗れているが、昨夏8強。水口と光泉カトリック、瀬田工と伊香も注目の一戦だ。

軟式も対戦決定

　第70回全国高校軟式野球選手権滋賀大会（県高校野球連盟主催、朝日新聞大津総局など後援）の組み合わせが24日決まった。3校が参加し、瀬田工と幸福の科学関西が7月23日午前11時15分から対戦。勝者が比叡山と同24日午前10時から戦う。いずれも会場は高島市の今津スタジアム。優勝校は、8月4日から大津市のマイネットスタジアム皇子山で開かれる近畿大会に出場する。