20年に1度の秘儀、一部公開 闇夜の伊勢神宮で伐採作業の安全祈る
「木本祭」で身を清める神職ら=2025年5月2日午後7時54分、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮、溝脇正撮影 20年に1度、社殿を造り替える式年遷宮に向け、伊勢神宮(三重県伊勢市)で2日夜、社殿の用材を切り出す作業の安全を祈 [...] The post 20年に1度の秘儀、一部公開 闇夜の伊勢神宮で伐採作業の安全祈る appeared first on Japan Today.

20年に1度、社殿を造り替える式年遷宮に向け、伊勢神宮(三重県伊勢市)で2日夜、社殿の用材を切り出す作業の安全を祈る「木本祭(このもとさい)」が古式に従い、厳かに営まれた。
式年遷宮は1300年余り続く儀式で、今回で第63回となる。「神様のお引っ越し」とも言われ、ご神体を新たな社殿に移す、2033年10月の遷宮まで計33の祭りや行事がある。この日の日中には、皮切りとなる祭り「山口祭」も営まれた。
木本祭は、新たな正殿の床下中央に最初に立てる「心御柱(しんのみはしら)」になる木のもとにいる神に、切り出しの許しを乞い、伐採作業の安全を祈る祭り。
内宮では午後8時から、暗闇のなか古式の装束を着た神職や儀式を行う童男ら15人の参列者がちょうちんを持って参道を歩いた。おはらいで身を清めた後、神域内の山中の祭場へ向かった。
木本祭は長い間、秘密の祭りとされてきたが、前回05年に一部を初めて公開した。今回も内宮での儀式のうち祭場に向かうまでが公開された。
祭場では、籠に入った白い鶏などをお供えし、最上級の拝礼とされる「八度拝」をした後、童男が心御柱になる用材をおので伐採して奉納する儀式を行った。深夜から翌日未明にかけて、外宮でも同様の儀式が非公開で行われたという。
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