140年経っても時を刻む最古の塔時計 その鐘は一度止まったけれど
札幌市時計台の下村康成館長 日本最古の振り子式塔時計である札幌市時計台。塔時計は1881年に設置されましたが、数年間止まっていた時期があるそうです。歴史的な時計は、どうやって時を刻みつづけてきたのか。時計台の保守を担当 [...] The post 140年経っても時を刻む最古の塔時計 その鐘は一度止まったけれど appeared first on Japan Today.

日本最古の振り子式塔時計である札幌市時計台。塔時計は1881年に設置されましたが、数年間止まっていた時期があるそうです。歴史的な時計は、どうやって時を刻みつづけてきたのか。時計台の保守を担当してきた下村康成館長に聞きました。
リレーおぴにおん 「つづく」
札幌市時計台は日本最古の振り子式塔時計です。1881年に設置されてから140年後の今も、時計の鐘は鳴りつづけています。鐘の音を聞くなら、冬がオススメです。人の往来も少なく、車などの雑音も雪に吸収されるから、より澄んだものに感じます。
時計台の正式名称は旧札幌農学校演武場といいます。北海道大学の前身である学校の生徒が兵式訓練を行う施設として1878年に開業しました。そのとき、時計は付いていなかったんです。演武場の完成式に出席した黒田清隆・北海道開拓長官が「東京で流行している西洋文化の時計を付けよう」と指示し、アメリカの時計会社に発注されたそうです。
当時は時計を持っている人も少なく、時報の鐘は市民にとって生活の一部でした。「農学校の大時計」などとも呼ばれていましたが、だんだんと「時計台」が定着していったのでしょう。1970年には国の重要文化財に指定されました。
実は1930年ごろ、時計は…
The post 140年経っても時を刻む最古の塔時計 その鐘は一度止まったけれど appeared first on Japan Today.