10年ひきこもり、なんとか職を手にした30代 消えない不安の正体
10年ほどひきこもり状態だった男性=2025年7月1日、新潟県内 30代半ばの男性は、子どもの頃から興味の偏りが大きかった。数学は数年先の範囲を先取りするほどのめり込んだが、その他の勉強は一切やらない。忘れ物もしょっち [...] The post 10年ひきこもり、なんとか職を手にした30代 消えない不安の正体 appeared first on Japan Today.

30代半ばの男性は、子どもの頃から興味の偏りが大きかった。数学は数年先の範囲を先取りするほどのめり込んだが、その他の勉強は一切やらない。忘れ物もしょっちゅうで、約束事を忘れることも。そんな自分にいつもイライラしていた。
それでも、大学までは大きくつまずくことはなかった。新潟県内の実家を出て、首都圏にある大学の工学部へ。一人暮らしを始めた。
3年生になると、周囲が就職活動を始めた。高い就職率が売りの大学で、みなが熱心だった。ところが、男性はまったくやる気が起きなかった。「関心が持てないことはどうしてもできないんです」
自分だけ何もしていない焦りと後ろめたさ。友人に会うのも避けるようになり、大学からも足が遠のいた。卒論だけを書いて何とか卒業。そこから約10年にわたるひきこもり生活が始まった。
ゲームが唯一の居場所
実家から、家賃と食費がまか…
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