障害児の親を離職に追い込む「18歳の壁」 区部で独自策、都も模索

岡崎佳津子さん(右)と娘=2024年12月、東京都品川区、本人提供  成人を機に、障害のある子どもがそれまでの支援を受けづらくなる「18歳の壁」が、保護者の大きな負担となっている。介護や見守りのために、離職や働き方の変更 [...] The post 障害児の親を離職に追い込む「18歳の壁」 区部で独自策、都も模索 appeared first on Japan Today.

障害児の親を離職に追い込む「18歳の壁」 区部で独自策、都も模索
写真・図版
岡崎佳津子さん(右)と娘=2024年12月、東京都品川区、本人提供

 成人を機に、障害のある子どもがそれまでの支援を受けづらくなる「18歳の壁」が、保護者の大きな負担となっている。介護や見守りのために、離職や働き方の変更を余儀なくされるケースも少なくない。東京都議会でも議論になり、対策に乗り出す自治体も出てきている。

 品川区に住む岡崎佳津子(かづこ)さん(55)は、生まれつき重度の身体障害と知的障害がある娘(17)を、夫と共に働きながら育ててきた。「経済的な理由で、ほかのきょうだいに進路を諦めさせるようなことはしたくなかった」という。

 時短勤務などを利用しながら、航空会社で正社員として働き続けられたのは、国の支援制度があったからだ。娘が通う特別支援学校は午後3時半ごろに終わる。その後、「放課後等デイサービス」や、家族の就労支援や休息を目的とした「日中一時支援事業」を使い、午後7時ごろまで施設で預かってもらえたという。

 しかし、国の制度は、子どもが18歳を迎えた途端に利用のハードルが高くなる。

 特別支援学校高等部を卒業し…

The post 障害児の親を離職に追い込む「18歳の壁」 区部で独自策、都も模索 appeared first on Japan Today.