障害のある学生の学びを支援するプロジェクト 鍵は自立と自己決定

障害のある学生は、学校の授業への参加、大学への進学といった場面で、多くの困難に直面しています。そうした壁を乗り越えて自分が求める「学び」を追求したいという若者を支援し、社会におけるリーダーを育てるプロジェクト「DO―IT Japan」のディレクターをしています。
もともと米国のワシントン大学で1992年から始まっていたプロジェクトを、日本でもできないかと考え、2007年から開始しました。20年間で約180人の若者が参加しています。
【楽問(がくもん)のススメ】
学校、趣味、学び直し……。「学ぶ」「教える」の現場にいる人たちに取り組みや魅力を聞きます。今回は、障害のある学生の進学や修学を支援するプロジェクト「DO―IT Japan」のディレクターを務める、東京大学先端科学技術研究センターの近藤武夫教授です。
プロジェクトの目玉は、毎年夏に行う5日間の合宿です。全国から集まった障害がある中学生から大学院生ら10人が、親元を離れて、東大のキャンパスで過ごします。身体障害や学習障害など学生の特性も様々であるなか、将来の自立生活や進学に向けて実践的な経験を積んでもらいます。
集まった学生の中には、初めて自宅以外で、親の介助なしで生活するという子も多いです。公共機関や飛行機に乗ったこともなければ、自分が行きたいお店に行ったこともない。「やりたいこと」ではなく、「やれること」を選んできた人生だったからです。だから、プロジェクトではまず「自立と自己決定」について話します。
合宿にはヘルパーやスタッフ…
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